収入が増える
確かにフリーランスには、会社勤めに比べると収入が不安定であったり社会的な信用が低いといった側面がある一方で、それを補って余りある自由を手に入れることができます。自分の自由な裁量で仕事を進められ、また高度なスキルや知識、あるいは独創性を武器に単価の高い仕事を受注することも可能になります。
会社勤めの場合は良くも悪くも会社の定める給与は一定の水準に抑えられるのが通常であり、業績が悪化していようものならたとえ自分一人が過酷な長時間労働や人員不足に耐えて奮闘していても、その努力を目に見える形で評価されるのは難しいでしょう。しかしフリーランスの場合には、クライアントから信頼されて長期的に安定した良い関係を築くことができれば基本的に定年もありません。そのためお声さえかかれば体の動く間はいつまででも働くことができるのです。
仕事の内容も時間も自由
そしてフリーランスは、クライアントと対等な立場で契約を結ぶのであり、仕事の対価の他にその業務内容も自分で選択することができます。会社勤めでは自分のやりたい仕事を任せてもらえるかどうかも分かりませんし、どのような内容であれ会社の命令とあれば嫌々ながらも従わなければならないものですが、フリーランスは自分の得意分野で実力を伸ばしたり、敢えて将来性の高い分野に挑戦するということも可能です。
更にフリーランスは、クライアントとの間において仕事を完成させるのと引き換えにその対価を得るという契約を結ぶことが一般的であるため、それ以上の指図は受けません。すなわち、納期や品質などに問題が無ければ、具体的にいつ仕事をするかどこで仕事をするかなどを事細かに指示されるいわれはなく自分の自由な裁量で進められるのです。そのため、スーツ姿で行き帰りの通勤電車に揺られて疲れ果ててしまう代わりに自宅でのんびりと普段着で仕事に取りかかることも、また決められた昼休みの間に慌ててお昼を掻き込む代わりに友人とゆったりとランチを楽しむことも、フリーランスであれば可能になるのです。
人間関係の悩みから解放
また会社勤めの悩みといえば、上司や部下、あるいは取引先といった避けることのできない人間関係が大きな割合を占めるようですが、フリーランスにはそのような悩みも無用です。もちろんフリーランスといえども、仕事をする上でクライアントや一緒に仕事を進める相手もいるものですが、そもそも仕事を選ぶにあたって誰と仕事をするのかを選ぶ自由もありますし、仮にそりの合わない相手であってもその仕事限りの関係と割り切ることができます。