マーケティングの必要性
会社に勤めて営業以外の部署に配属されていると、仕事があって当たり前という感覚が身に付いてしまいがちです。しかしいざフリーランスになれば仕事の依頼が常に必ずあるわけではありません。むしろ多くの場合、一から顧客開拓に奔走しなければならないというのが実情です。しかし、闇雲に飛び込み営業などできるものではありませんし、それでは仕事を獲得できるチャンスは相当に低いでしょう。むしろフリーランスに求められるのは、自分の得意分野や実力、またその業界やライバルといった自分を取り巻く環境などを冷静に分析し、自分の主張が通りやすく強みを活かすことのできる位置を探し当てること、つまり売り込みを不要にするようなマーケティングなのです。
名前を売る
実際問題、仕事の依頼を受けるためには仕事を依頼しようと考えているクライアントに自分の存在を知らせる必要があります。クライアントが自分の存在を知らなければそのクライアントにとって自分は存在しないも同然なのであり、当然のことながら仕事の依頼が舞い込むわけもありません。そこでフリーランスは、自分の名前をできるだけ広く売っておく必要があります。しかしもちろん、名前を連呼していれば良いというものでもないのであり、フリーランスが名前を売るという時にはその名前に実力や仕事の実績が結びついている必要があります。
特に最近、企業の間でアウトソーシングのための利用が進んでいるクラウドを利用したサービス上であれば仕事の受注数や業務内容などが公開されるため、クライアントの眼に触れやすい上位にランキングされていれば、より高単価でより安定的な仕事の受注に結び付けることができるようになるといえます。
時間の割り振り
しかしこのマーケティング活動にはある程度継続して時間を割く必要があります。始めた途端にすぐさま効果が表れるというものではないのであり、黙っていても仕事のお呼びが掛かるような仕組み作りを進めるためには、本来の仕事とマーケティング活動に割く時間の割合は、おおむね7対3を保つと良いとされています。
連絡先は明確に
一方、マーケティング活動が功を奏してクライアントが仕事を依頼しようにも、どこに連絡すれば良いのか分からないということがあっては片手落ちです。インターネットでいつでもどこでも誰でも素早くつながることのできる今の時代において、web上に自身のブログやサイトを開設することの効果は大いに期待できそうです。その他、メールやSNSやポータルサイトなどできるだけ連絡窓口をあちこちに設けておくことが大切です。